エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

潰瘍性大腸炎の治し方

リーディングを「大腸炎 潰瘍性」というキーワードで検索すると、12件のリーディングがヒットします。これらのリーディングを調べることで、ケイシー療法による「潰瘍性大腸炎」の治し方が見えてきます。

まず、リーディングが見出している潰瘍性大腸炎の原因ですが、半数近くの人が「インフルエンザの後遺症」を指摘されています。腸管内にインフルエンザが残留していて、それが原因となって、腸のリンパの流れが過剰になったり、詰まったり、または、うっ血を生じやすい状態になっているとされます。

もう一つは、背骨の歪みが指摘されます。胸椎9番を中心に、胸椎5番から胸椎12番まで、さらには腰椎上部と仙骨が指摘される場合もあります。これは自律神経の図を見ればわかることで、ちょうど胸椎5番から12番までと、腰椎上部から腸への交感神経が出ており、また仙骨からは腸への副交感神経が出ています。脊柱のこれらの部位が歪むと、腸のコントロールにトラブルが生じるわけです。

取り組み方ですが、現時点で強い腹痛と下痢や熱などの症状が出ている場合は、次のどれかを行って、局所的に炎症を緩和することになります。

・ブドウ(できれば紫色のコンコード種相当のもの)を皮と種も含めて潰してガーゼに挟み、1インチ厚(2.5センチ)くらいのパックを作り、それを腹部全体に当てる。ブドウが乾くまで、4,5時間パックを施す。必要であれば、週に1回程度これを行う。ブドウパックは、深刻な腸炎に対してしばしば勧められた方法です。

・腸内洗浄を行う。ケイシー療法では、最初の数回は塩と重曹を溶かした溶液を使います。2リットルのお湯に対して、塩を小さじ山盛り1杯、重曹を小さじすり切り1杯程度溶かします。そして、仕上げにグライコサイモリン(アルカサイモリン)を溶かした溶液で洗浄します。

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ただし、症状が重い場合は、すべての溶液をグライコサイモリン(アルカサイモリン)を溶かした溶液にします。体温に温めたお湯1リットルに対してグライコサイモリン(アルカサイモリン)を大さじ1杯溶かした溶液で、大腸を洗浄する。便から粘液が出なくなるまでこれを繰り返す。なので、4リットルくらいは溶液を用意しておくと良いです。頻度は、炎症の程度に依りますが、週に1回くらいから始めて、改善するにつれて、月に1回程度のように間隔を開けていきます。(余程重い場合は、毎日行います。)

腸内洗浄の詳しいやり方については、エドガー・ケイシーセンターからレポート『コロニクス(腸内洗浄)のススメ』を出していますので、そちらを参考にして下さい。

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・腹部にグライコサイモリン(アルカサイモリン)のパックを施す。厚手のフランネルを二重あるいは三重にしたものに、グライコサイモリン(アルカサイモリン)をたっぷり含ませ、これを腹部に当ててパックする。1時間程度が目安ですが、痛みが続くようなら、新しい溶液を含ませて繰り返します。

・同量の樟脳精とターペンタインをフランネルに含ませて腹部にパックする。1回につき1時間程度行いますが、痛みが続くようなら、作り直して、痛みが緩和するまで続けます。

この4つの中でどの方法が一番有効かは、それぞれの人によって異なりますので、祈りと直感に従って選択されると良いです。

潰瘍性大腸炎で最も頻繁に(共通して)指示されたのが、薬用人参とショウガエキスの服用です。

この場合の薬用人参は北米ニンジン(American Ginseng)で、同じ薬用人参の仲間である朝鮮人参とは作用に違いがありますが、この場合は、炎症を鎮める作用の強いAmerican Ginsengが良いです。

リーディングは、自生の薬用人参を煮詰めるプロセスから指示があるのですが、われわれにはとても難しいので、市販のもので代用すると良いです。溶液タイプのものと、粉末タイプのものがありますが、どちらでも良いと思います。

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それぞれ1回の服用量が指示されていますので、それに従って服用されれば良いです。重要なのは、薬用人参とショウガエキス(Ginger)を同時に服用することです。場合によって、消化剤も同時に指示されることがありますが、少なくともこの二つは必須です。これを1日数回、空腹時に服用します。

これらはiherbなどから購入できます。

ただし、背骨が歪んでいる場合は、これらの薬効成分が適切に効きませんので、これの服用を始める前に、脊柱をオステオパシーなどの整体がオイルマッサージなどによって充分弛緩させておくことが重要です。週に2回くらいのペースで1ヶ月くらい整体を受けると良いです。

そして、これらの服用を開始したなら、整体も弛緩ではなく、矯正的なものを行います。

また、食事の前と就寝時に、腸管を保護する目的で、「ニレ茶」(スリッパリーエルムバーク)を飲むこともとても有望です。

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飲み方は、グラス半分くらいの水にニレ樹皮の粉末を一つまみ入れて、ちょっとかき混ぜて、少なくとも5分待って、できれば10分から15分ほど待機してから飲みます。ただし、30分以上経ったものは飲みません。これを食事の15分~30分前と就寝時に飲みます。そうすることで、腸管に保護膜が出来、腸管が保護されるようになります。

もう一つ大切なのは、自分の消化力に合わせて食事を変えることです。

豚肉と揚げ物、白砂糖を含むものを避けるのは基本ですが、その他に、症状の重い人は、消化しやすいものに限定します。獣肉や脂っこいものは避けます。生のリンゴやバナナも避けます。ナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、パプリカ、ピーマン、唐辛子)も避けた方が無難です。穀物もお粥にしたり、野菜も、消化の弱い人は、葉物野菜や根菜類を温野菜にしたり、刻んだりして消化を助ける必要があります。消化力が付いてきたところで、葉物の野菜を生で食べるようにします。動物性タンパクとしては、シーフードとラム(子羊)くらいが良いです。

ガスを作りやすい食べ物は避けます。それぞれ自分で実験して、ガスの出来やすい食べ物を外します。

よどほ体力の落ちている場合は、ビーフジュースを服用します。ビーフジュースの作り方と摂り方については、ブログにアップしてますので、そちらを参考にして下さい。

また、ときどき、腹部に赤外線ランプを当てたりするのも有望とされます。