先日、ある施設にお勤めの方から、こんなコメントが寄せられました。
なんでも、施設に入居中の方に床ずれ(褥瘡)の酷い方が何人か居られ、それでヒマシ油パックを施されたのだそうです。
そうすると、全員、褥瘡が悪化したのだそうです^^;
ご本人としては、何とか改善して欲しいと思って、試されたようですが...^^;
ときどき、どんなケースでもヒマシ油パックを試される方々がおられますが、場合によっては思わぬ結果を招くので、とりわけ、具合の悪い他の方々に施すのであれば、そのようなケースに対してケイシーがヒマシ油パックを勧めたかどうかエドガー・ケイシーセンターの「リーディング検索システム」などを使って、調べてられることをお勧めします。
さて、では、褥瘡に対してケイシーはどのような方法を勧めているのでしょうか?
リーディング検索システムで「褥瘡」をキーワードに検索してみますと、6件のリーディングが存在していることがわかります。
たとえば、47才の女性に与えられたリーディングでは次のように述べています。
(問)床ずれにはどんな治療が最善ですか? (私は自分の患者のためにこれを質問しました。)
(答)それは、その体と、全体的な状態に依る。 そのような状態の全体的な状態に対して最善の治療は、イヒチオール軟膏を使うことである。
(P585-11 F47)
まずイヒチオール軟膏(Ichthyol Ointment)が第一候補として上がってきます。
イヒチオールというのは、イヒチオールスルホン酸アンモニウムの通称で、日本薬局方名はイクタモール(Ichthammol Ointment)になっています。
Wikipediaでは、「地質時代の魚類の残骸を含むヨーロッパ産歴青質ケツ岩の乾留によるイヒチオール油から製する。黒褐色の粘液で,消炎,組織軟化・粘滑作用があり,慢性湿疹,やけど,打撲傷,腰痛,関節炎などに用いられる」と説明されています。
イヒチオール軟膏(=イクタモール軟膏)は日本のアマゾンでは見つけられませんでしたが、amazon.comからは見つけることが出来ました。
これは1オンス(約30グラム)で9ドルになっています。
イヒチオール軟膏に次いで褥瘡に勧められているのは、Iodex軟膏です。(日本語では「イオデックス軟膏」とも「アイオデックス軟膏」とも表記されますのでご注意を)。
こちらは、米国バージニア州にあるトータルハーモニーから個人輸入することが出来ます。
これはヨウ素をたっぷり含む軟膏で、ヨウ素独特の臭いがします。
ヒリヒリする痛みを生じている体の外側の状態に対しては、指示したような成分、つまりイオデックスを施すか、鎮静させるようなものを施すことだ――イオデックスの方が望ましい。よろしいかな?
(P5714-2 F22)
もう一つ、褥瘡に勧められるのは、「オリーブオイル+ミルラチンキ」です。
これは調合して1週間しか効きませんので、自作するしかありませんが、自作するのはそれほど難しいわけではありません。
私もこのブログに作り方をアップしていますので、参考にして下さい。
まず、触るとヒリヒリ痛むようになっている部位と、炎症が生じている部位に対しては、同量のミルラチンキとオリーブオイルを混ぜたものを施すこと。 オリーブオイルを加熱し、そこにミルラを加えるのである。 作る量としては、それらの部位の周辺と、体の下部――つまり仙骨の部位――と、両肩の間と上部にマッサージしてすり込むのにちょうど良い量だけ作ること。
また、少なくとの1ポンドのサルファー(硫黄)のバルサムを用意し、毎回、手の平に少量取って施すこと。これは、少なくとも1日おきに行う必要がある。 これは、脇の下、腹部全体、そして鼠径部にマッサージしてすり込む必要がある。よろしいかな? そうしたなら、これらの成分を体に徹底的にマッサージしたならば、殺菌性の溶液で体をきれいにすること。 よろしいかな? 重曹を1ガロンの水に小さじ1杯ほど溶かしたものを用いるのである。 ミルラとオリーブオイルは毎日お風呂の後で用いること。 お風呂は毎日入れること。
食事は、消化しやすいものにする必要がある。 また、浣腸を使って、少なくとも3日目ごとに1回、大腸をきれいにすると良いだろう。 よろしいかな? マッサージによってこれらの成分を外側の循環に吸収している部位が障害を引き起こさないよう、腸内に残留物が残らないようにするためである。
(P4842-1 M)
褥瘡から出血しているような場合は、樟脳化オリーブオイルが良さそうです。
(問)切れて出血したところには――傷口にはどんな治療をすれば良いですか?
(答)組織そのものが損傷したところには、樟脳(入り)オイルと、そのタイプのものが望ましい。その上にガーゼを当てる。ベッドに接している部位全体には、先ほど指示したものでマッサージすること。
(P988-9 M25)
樟脳化オリーブオイルも自作するしかありませんが、これも自作はそれほど難しくありません。
私もこのブログに書いていると思いますので、ご参考にして下さい。