エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

線維筋痛症に対するケイシー療法

エドガー・ケイシーの時代、線維筋痛症(fibromyalgia) という病名はまだ存在せず、もっぱら筋肉リウマチ(muscular rheumatism) と呼ばれていました。この筋肉リウマチと診断された3 名が4 件のリーディングを得ています。
ここでは、これらのリーディングから推定される線維筋痛症の原因と治療法について解説致します。

《線維筋痛症の原因》

線維筋痛症の原因として強調されているのは「体内毒素の蓄積」です。また、リンパの流れがかなり阻害されていることも示唆されます。体内毒素が蓄積する原因としては、リーディングが呼ぶところの「肝臓系(hepatic system)」の不調が挙げられます。
ケイシーによれば、肝臓と腎臓は体内のバッテリーのような働きをしており、肝臓が陽極のような働きをし、腎臓が陰極のような働きをしていると主張しています(陽極である肝臓からは栄養が出て、陰極である腎臓で代謝老廃物が回収される、というイメージでしょうか)。そこに心臓や肺、膵臓、脾臓、胆のうなどが加わって「肝臓系」が構成されます。
また、インフルエンザなどの感染症の後遺症(感染性胃腸炎など)が線維筋痛症を引き起こしているケース(1655) も存在するので、過去に感染性胃腸炎などを患っていないか調べることも重要と思われます。

《線維筋痛症の治療法》

線維筋痛症は、ケイシー療法のCARE をうまく連携させて治癒に導くことになります。消化系、循環系、神経系、排泄系をそれぞれ少しずつ螺旋的に改善して行きます。
さらに精神状態が治癒プロセスに大きく影響するので、心を建設的な状態に維持する工夫も必要です。
それらを総合して、具体的には、おおまかに次のようなことを実行します。

1. 食事療法: ケイシー療法の基本の食事を励行します。特に酸アルカリの適切なバランスを維持するような食事を心がけます。新鮮な葉物の野菜と果物をしっかり食べるようにします(特にランチ)。その一方で、油で揚げたものや炒めたものは避け、また、精白された米や小麦粉も避けるようにします。

2. 体内浄化: きれいな水をしっかり飲むこと。ヒマシ油パックと腸内洗浄も大いに勧められます。便秘の場合は緩下剤を使用して、糞毒が溜まらないように注意する。皮膚からの毒素排泄を促すために、場合によって、首だしサウナなども有望です。

3. 整体: オステオパシーあるいはカイロプラクティックなどによって、筋骨格系の歪みを解消することも必要です。あるケースでは、週に2 回ほどオステオパシーの治療を受けるように指示し、そのうち、週の前半は、体をリラックスさせるためのオステオパシーを受け、週の後半は、特定の歪みを矯正するようなオステオパシーを受けるように指示しています。
いずれにせよ、治療の初段階では、10 回から15 回程度、週に2 回くらいのペースで整体を受けるように指示しています。そして、その後は、徐々に整体の間隔をあけていきます。

4. 波動療法: 循環系および神経系を改善するために、インピーダンス装置を使用することも有望です。

5. 薬剤:強壮剤として、薬用ニンジン(アメリカンジンセン)か、ビーフジュースも勧められます。ただし、薬用ニンジンは単体で服用するのではなく、ほとんどの場合、生姜エキスと一緒に服用します。

6. 適度な運動: (できれば午前中の早い時間帯に)散歩して新鮮な空気を吸うことも有望です。できるだけ戸外で活動するように指示されたケースもあります。

7. 建設的な精神状態を保つ: 自分の人生を高い目標に向けて使おうとすると、それだけ治癒力が発揮されます。ケイシー療法では、人生の「理想」を定めることを行います。

インフルエンザの後遺症(感染性胃腸炎)が原因で線維筋痛症を患っていた24 才の女性(1655) は、8 月に治療開始して約4ヶ月の翌年2 月の手紙の中で、「この数年経験したことがないほど体調は良好です。今の悩みは、ときどき頭痛があることと、冬の寒さで鼻炎があることくらいです。とても体調が良いので、来週か10 日後には、仕事に行こうと思っています」と回復の喜びを綴っていました。

インピーダンス装置
薬用ニンジン(アメリカンジンセン)と生姜エキス

エドガー・ケイシーの情報が線維筋痛症で苦しむ方々の福音になりますように。