エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

1年前の脳内出血で視覚障害と言語障害を患っていた男性へのリーディング

脳内出血で後遺症が残った場合、現代医学的にはそれ以上の回復はなかなか難しいと考えられますが、エドガー・ケイシーは、適切な治療を施せば、損傷を受けた脳の機能も回復すると主張します。
次のリーディングは、1年少し前に脳内出血を起こし、主に視力、聴力、味覚などの感覚系の障害を生じていた45才の男性に対するものです。この男性は、全部で5回ほどリーディングを受けましたが、少しずつですが回復に向かったことが記録に残されています。
ご参考までに、最初のリーディング(2971-1)の全文の翻訳をご紹介致します。

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ガートルード:あなたはこれからこの人の体を注意深く徹底的に調べ、現時点であなたが見出す状態を私に知らせます。現在の状態をもたらしている原因を述べ、この人を助け治癒をもたらすアドバイスを与えます。私が行う質問にあなたは答えます。
ケイシー:よろしい、われわれはここに[2971]を捉えた。
われわれの見るところ、現時点で――状態はかなり深刻であるが、必ずしも致命的というわけではない。 というのも、われわれの見るところ、正常に近い反応をもたらすのを助けるものを、これらの体の状態に与えることができるであろうからだ。
それには忍耐と辛抱強さが求められるが、指示されたように施すならば、これらが助けになるだろう。
われわれが語っているところの[2971]に見出される状態は次の通りである。
われわれの見るところ、肉体諸力に関して、分泌腺力が動脈の壁に栄養素を供給する能力が損なわれている。 分泌腺がこのような状態にあるために、循環中の化学バランスが崩れてしまい、そのためにまず、神経と血液供給の同化作用と異化作用のバランスが崩れてしまったのである。
そのために(動脈の)壁が薄くなり――ついには漏れを生じるようになったのである。 これが――脳の反射に達した時に――運動中枢への反射に部分的な病変を作り出したのである。
過度の活動によって弱っていたことと、いくらか自己耽溺があったことで――心臓と肝臓と肺の間に――その循環が鬱滞する傾向が作り出されたのである。
そのために、ときどき、脳と心臓と肺に(血液が)洪水のようになっている。 しかし、この反応は脳に病巣を形成していない。 また、適切な治療が施されるならば、これは救いとなる力になるものである。
感覚系の諸器官は、この(血液の)氾濫の害を被っており、それはすべての感覚にいくらか――つまり言葉や視力、聴力、味覚、触覚――の反応に障害として示されている。
これは現時点では部分的な抑制として現れているが、このまま表層循環が遮断され続けると、麻痺を生じる可能性がある。
肝臓と腎臓、心臓の働きが巻き込まれているが、実際に障害となっている力は、化学的なバランスであり、また肉体の諸成分の反応によって化学的なバランスが保たれなくなったことにある。 そして、化学的なバランスが回復されるならば、この体に恩恵となる治癒力がもたらされる可能性がある。
われわれが語っているところの[2971]を助ける方法は次の通りである。
まず――
われわれは、化学的な電気波動による低電位の電気治療か、静電気的な低電位の電気治療を用意しただろう。 通常指示するものとは少し異なった特殊なウエットセルを用意することにする。 少なくとも2ガロンの蒸留水もしくは雨水を用意し、そこに次のものを添加する。
  硫酸銅……少なくとも2.5ポンド
  (試薬級)硫酸……少なくとも1.5オンス
  亜鉛……少なくとも8ドラム
  柳のチャコール……1.5ポンド
これで、必要な強度を持つ電荷液が出来るはずである。
この装置では、以下のすべての元素を用いて、それらを波動的に体に送り込むようにする。 ある日には樟脳精を市販の濃度で使用する。 翌日は塩化金(これは1グレーンを1オンスの蒸留水に溶かした濃度とし、これを少なくとも3オンス用意する)を使用する。 さらに翌日にはアトミダイン(市販の濃度のものと蒸留水を半々に混ぜたもの)を使用する。 これらの溶液はどれも少なくとも3オンスは使用すること。
接続ケーブルは同じものを使用するが、体に装着して流す溶液を入れた溶液瓶には同じものを使用してはならない。つまり、溶液瓶は3つとも別々のものを用意することである。
プレートは使用前、使用後に磨いてきれいにしておくこと。
体への装着方法は次の通りである。 毎日、一つの溶液だけを使用すること。ただし、溶液の種類を順繰りに変えていくこと。 また樟脳精を一番最初に使用すること。
プレートは銅とニッケルにし、電極棒も銅とニッケルにする。 銅の電極棒に銅のプレートを接続するのである。よろしいかな?
装置は毎日30分装着すること。 体に装着する5分前に、装置にケーブルを接続すること。
最初の日――つまり樟脳を使う日であるが――銅プレートは胸椎2番に装着し、大きい方のニッケルプレートは――ここを樟脳溶液が波動的に通過することになるわけであるが――乳び管中枢のところに装着する。それは――この人の場合――臍から指の幅三本分ほど右に、そこから指二本分ほど上に上がったところにある。よろしいかな? ニッケルプレートは、どの溶液の時でも、この位置に装着する。よろしいかな?
翌日――これは金を使用する日であるが――銅プレートは胸椎9番に装着し、金溶液が通過する――ニッケルプレートは、乳び管中枢に装着する。
三日目は――これはアトミダインを使用する日であるが――銅プレートは腰椎4番に装着し、ニッケルプレートは乳び管中枢に装着する。
一巡したら、再び最初から行う。 毎日、これらの溶液の一つだけを使用すること。よろしいかな。 ただし、このローテーションを守って行うこと。
各溶液は、15日ほど使用したなら、溶液を交換すること。 装置本体の電解液は、32日ほど使用したところで交換すること。
毎日、装置を使った後で、マッサージを受けること。 オステオパシーの治療ではなく、またカイロプラクティックの調整でもない。 むしろ穏やかなオステオパシー的マッサージのような性質のものにする――矯正を施すのではない。 脳脊髄神経と交感神経系が密に接続するところの中枢に対してマッサージを施すのである。つまり、尾骨、腰椎4番、胸椎8番、9番、10番全体と、胸椎1番、2番、3番、4番、それに腰椎4番と3番、頸椎3番、4番、1番である。 マッサージする時は、円を描くように行い、等量のピーナッツオイルとオリーブオイルを混ぜた混合オイルを使用する。 これを毎日、少なくとも30日間は行うこと。 マッサージする時は、頭部に向けて行ってはならない。頭部から外に向かって行う――背骨の両側を円を描くように行う。特に、脳脊髄神経と交感神経――つまり植物神経系――が神経叢を形成しているところに念入りに施すこと。
次に、食事についてであるが――この体に化学的な成分を変えようと思うならば、食事は必須の要素の一つである。 また、低電位の装置のプレートを装着する部分にある諸中枢の放射活動によって作り出される効果にとっても、食事は必須の要素の一つである。
毎日、次のものを食事の一部にすべきである。 ただし、この人が嫌気を催すことのないよう、調理の仕方は変えること。 セロリとレタス(特にセロリだ)、それに大根とニンジンである。 これらすべてを同じ食事で一度に食べる必要はないが、これらのいくつかを毎日食べること。
全粒のシリアルにすること。 肉類はほとんど食べない。ただし、魚と鳥はほどほどであれば食べても良いだろう。 乾燥した果物の類をのぞき、乾燥した食べ物はあまりたくさん食べないこと。 プルーンやプラム、梨は――これらは新鮮なものであれ、乾燥したものであれ、しばしば食事に加えるべきである。
リンゴは――焼いたものか、何らかの方法で加熱調理したもののみにする。 生のリンゴは食べてはならない。
桃は――季節のものだけにする。
柑橘系の果物は、この人が食べられる限りたくさん食べること。 ただし、オレンジジュースにした場合は、少量のレモンを搾って添加すること。 グレープジュースを作る時は、そこにライムを少量入れること。 ただし、ときどきであれば、グレープフルーツジュースを単体で飲んでも良いだろう。
運動についてであるが――しばしば外の空気を吸うこと。自分の内に、外に出たいという欲求が感じられるまでは、体に負担をかけるような運動はあまりしてはならない。 また、誰か介助してくれる人が常にそばにいるように注意すること。
しかし、これらによって不足していたものが形成されるようになり、病変を形成していた障害を阻止するようになるだろう。
それを実行せよ。
質問を受け付ける。
(問)字が読めるように、目を良くする方法が何かありませんか?
(答)この人の場合、改善していることの最初の兆候がそれになるだろう。 指示された治療法を少なくとも6周期ほど施したならば、改善が見られるはずである――言葉と、特に視力にそれが現れるはずである。
(問)動脈硬化を起こしていますか?
(答)それはない。
(問)血圧が高くなった元々の原因は何だったのでしょうか?
(答)示したように、化学的なバランスが崩れたことである――それが血管壁を薄くし、結腸にうっ血状態を作り出したのである。
(問)医者たちが言うように、1942年3月7日に(脳)出血があったのでしょうか?
(答)先ほど示したように、洪水とは出血のことである。よろしいかな?
(問)1943年2月4日に血栓が生じましたか?
(答)血管は一杯だったが、本当の血栓ではなかった。 たしかに充血はあったが、真の意味での血栓ではない。 むしろ肺と心臓と肝臓の間の循環がブロックされたのである。 それが心臓から肝臓、肺へと通過したのである。 助けをもたらそうと思うなら、われわれが指示したことを実行せよ。 そして、実体は次のような態度を保つことだ。 肉体は霊の神殿であることを覚えよ。まことに、生ける神の神殿である。 肉体をそのようなものとして扱うことだ。 神の栄光のためにその能力を使うことだ。 体の中を流れる生命を均衡化しつつ、この神殿が霊を宿すにふさわしいものとなるよう、汝に与えられるであろうものを活用することを計画せよ。 そして、体を神の栄光のために用いよ。
今回はこれで終わる。

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このウエットセルがなかなか自宅で実行するのが難しいので、もっと容易に取り組めるような装置を研究中です。もう少し時間がかかりそうですが、試験的な装置は年内に完成させたいと思っています。