エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

同性愛の衝動を克服するには

欧米のようなキリスト教国では、LGBTが宗教的に許容されていないために、少なくとも法制度的に許容してもらおうと、LGBTが騒がしく取り上げられるのは流れなんでしょう。
しかし、もともとLGBを宗教的に排除する国柄ではない日本において、それをわざわざ社会問題にするのは、かえって、日本の昔から存在してきた寛容さを損なうような気がします。大抵の日本人は、誰かがLGBTであるとカミングアウトしても、「へー、そうなんだ」くらいで、そこからただちに差別意識が生じることはまずないように思います。キリスト教国なら、「え、まじで!」と反応して、距離を置くなどするかも知れません。
またLGBTに対して、どのような意識を生じるかは、各人の本能的・情動的な部分が大ですから、そういう心の内面の部分を外から法制度的に規制するというのは無理な話に思えます。もしやれば、きわめて不自然な制度になる気がします。
私はそれよりも、人間の永遠不滅の霊的本性に対する理解を促進する方が、よほど根本的で本質的だと信じているのですが、まあ、これがただちに実現できないであろうことも認識しておりますが。
人の魂は、長い転生の間に、地上の人生ではしばしば性を入れ替えるものだと知っていれば、性的差別をする意識もなくなるでしょうし、人の性的性向を蔑視すれば、今度は生まれ変わって自分がそれを体験することになることを知っていれば、人の性的性向に対する態度も違ってくるはずです。
私などは、割合的には女性の過去生の方が多いと思いますので、今でも、ときどき、言葉の端々に「おねぇ言葉」が出てしまいます。人から、そう指摘されることもありますが、私はむしろそういう自分を楽しんでいます♪
そして、エドガー・ケイシーの霊学によれば、男性として生まれるということは、その人生では男性性を培うことが魂の成長につながるということであり、女性として生まれたならば、女性性を培うことが、その魂に本来的に求められていることを知るならば、自分の中の性的性向についても、努力の仕方が変わってくるはずです。
また、LGBTという性向は、その人の深いところにある本質的部分で、変えられないと多くの方々は考えている(また、それだから法律で守る必要があると考えている)ようですが、リーディングの見解はそれとは異なります。
過去生から持ち越してきた性的傾向は修正しにくいのは事実ですが、かなりの人は、身体の歪みが原因で、肉体の性に心が合致していないのです。なので、心身の歪みを治すことで、そういう性向も変えようと努力すれば変えられるのです。そういう認識に立てば、LGBT問題に対する姿勢も大いに変わってくるはずです。(最終的には本人の選択の自由。)
次のリーディングは42歳の男性に与えられたもので、この人は、自分の悩みが何であるかケイシーに言いませんでした。しかし、催眠状態に入ったケイシーは、それを正しく指摘し、しかも、それを克服する方法を詳しく述べました。

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ガートルード:あなたはこれからこの人の体を注意深く徹底的に調べ、現時点であなたが見出す状態を私に知らせます。現在の状態をもたらしている原因を述べ、この人を助け治癒をもたらすアドバイスを与えます。私が行う質問にあなたは答えます。
ケイシー:よろしい、われわれはここにその人[3364]を捉えた。
この人の障害を分析するにあたり、ここには病理学的な状態も検討されるべきであるが、心理的な状態も検討されるべきであることが分かる。 なぜなら、これらはカルマの影響による状態であり、そのため、今の人生において、自己の内において、あることに直面していることに関係するからである。
さて、ある実体の本質を完全に分析するならば、それこそが、生命とは連続する経験であるという信念を(そのような事柄を研究する人々にとって)証明するものとなるかも知れない。 そして、この人においてそうであるように、心理的な事柄(つまり、魂の自己)および生理学的な事柄に関係する活動において、人が自己に出会う状況で――つまり、ここでの状態に見られるように、肉体と、肉体と霊体あるいは心霊体との関係において自己に出会う状況において、この人には、精神的および肉体的状態として対峙すべき同性愛の障害がもたらされている。
これらが、取り組まなければならない状態である。
なぜなら、そのような関係を精神的に、肉体的に有すると、ライデン腺の細胞を開くことになり、体内に、また体を通してクンダリーニが流れ、それが感覚系の諸器官に影響するからである。それは単に自分自身を嫌悪したり恥じるだけでなく――これらが自分の肉体と精神と存在のすべての一部になる。 それ故、単に肉体的あるいは病理学的な状態をもたらすだけでなく、この人にとって、生理学的および心理学的な障害をもたらすものとなる。
われわれの見るところ、これら(の障害)は、精神的に、および肉体そのものの電気的諸力の一部を用いることで、対処することができる。 それ故、われわれの見るところ、以下のことが治療法になるだろう。 これらを用いるならば、これらの障害は、自己において、精神において、肉体において、肉体の反応において、矯正されるだろう。
まず、体内に過剰のヨウ素を産生するために、少量のアトミダインを内服することを始める。 5日間、毎朝、朝食前に、グラス半分の水に1滴入れて飲む。
そうしたなら、3日間ほど休止する。 そして、再び5日間ほど服用する。
そうしたなら、さらに5日間ほど休止し、そして再び最初からすべて繰り返す。
それと同時に、ウエットセル装置による低電位の波動を利用することを始める。 これによって、アトミダインとの組み合わせで、体内にカリウムの反応を作り出すのである。 それが、この偏向の原因、元となっている分泌腺力に働きかけることになる。 ウエットセルは、アトミダインを内服したのと同じ日に、身体に装着する。 装着の仕方は、放射活性装置と同じやり方にする。 電解液は、この人が受け入れられる限り強くする。つまり、1ガロン半の蒸留水に対して、次のものを加える。
  硫酸銅……2ポンド
  硫酸(試薬1級)……1オンスと4分の3
  亜鉛……9ドラム
  柳のチャコール……半ポンド
装着プレートは両方とも、ジャーマンシルバー(洋銀)かニッケルの、同じ金属で作る。 一方は右手首に装着し、もう一方は左足首に装着する。 翌日は、同じプレートを、一方は左手首に、もう一方は右足首に装着する。このような仕方で、毎日、装着の仕方を切り替える。 装置の装着時間は、毎日30分とする。
2回目の一連のアトミダイン服用が終わったならば(その前ではなく、その後である)、腰軸と胸椎9番の下部のところを、オステオパシーで調整してもらうこと。
そうして、アトミダインの一連の服用をさらに2シリーズほど行ったならば、もう一度オステオパシーの調整を受ける。
これらを実行せよ。そうすれば、そのことで悩まされることはなくなるはずだ。
ノーマルな生き方と活動を維持するようにせよ。 自分について――解剖学的にではなく、霊的に――探求することを始めよ。 「マタイの福音書」の第5章から大きな霊的教訓を学ぶことが出来るだろう。 それを暗唱できるほどに学ぶことだ。 そうしたなら、「ヨハネの福音書」の14章と「ローマ人への手紙」の12章を読むことだ。 そして、それらを生きることだ! それを他者との日々の関係において生きること。 これらの言葉は汝に向けて語られた言葉であると心得よ。 これらの探求を、機械的および物質的な治療と共に、自分のために行うことだ。
このリーディングをこれで終わる。

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この男性の場合は、どうやら背骨の歪み(腰椎4番と、胸椎9番)が元々の原因だったようですが、そこから内分泌腺に影響が広がり、最終的に同性愛の衝動が現れるようになったようです。
なので、内分泌腺を正すためにアトミダインの内服とウエットセル装置(電気装置)による電気的刺激、さらに、オステオパシーによる歪んだ椎骨の調整、そして、聖書の熟読が勧められました。(ちなみに私がいま大学で研究しているのも、このウエットセル装置です。)
同性愛の衝動を治すのに、ここまでの治療を要することはめずらしく、自分の中の違和感に気づいた早い段階で対処すれば、暗示療法や整体、オイルマッサージなど、もっと容易な方法が提案されています。
まあ、特殊な性的性向を持つことで、驚くほどの才能や知的能力を発揮することもあるので、それはそれで保持するのもありですね。最終的には、ご本人が決めればよいことと思います。
ここしばらくLGBTが社会問題となっているようなので、ケイシーリーディングからの視点を提供いたしました。