エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

閉経前後の不正出血のためのケイシー療法(2019年6月7日)

【閉経前後の不正出血のためのケイシー療法】

月経は、女性の重要な排泄経路の一つであるが、これが活動を停止する前後になると、排泄経路の一つが閉じてしまうために、女性は体調の大きな変動を経験することになる(更年期)。不正出血を経験することも多い。特に、立ち仕事をする女性に多いようである。

このような不正出血に対してケイシーはどのような治療法を進めているかというと、次のようなものが多い。

・体力回復のために、ビーフジュースを頻繁に服用する。

・アトミダインを少量溶かしたもので膣洗浄し、その後で、膣用アプリケータを装着したバイオレットレイで膣内を電気的に刺激する。

・羊脂+ターペンタイン+樟脳精の混合オイルで、下腹部をマッサージしたり、パックする。

・場合によって、インピーダンス装置

・足湯

次のリーディングは、37才でひどい不正出血に悩まされていた女性のものである。膣に腫瘍のようなものがあり、血の塊のようなものも出たらしく、しかも、不正出血が止まらないという状態であった。

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ケイシー:よろしい、われわれはここに[1520]を捉えた。

さて、われわれの見るところ、障害を生じている状態は複雑な性質のものである――身体に形成されていた影響によるものである。ただし、主要な原因は、特定の障害から生じている。

ただし、この体にとって有益な治療を行うには、これらすべてを――つまり、それらの影響と共に主要な原因を――考慮に入れなければならない。

しかし、注意深さと辛抱強さがあれば、多大の助けをこの体にもたらすことができるだろ――そして、これらの障害も大いに軽減されるだろう。 それらの原因を治すならば、この人は、これから先も多年にわたって活動し、機会に恵まれるだろう。

われわれが語っているところの、この部屋に出席している[1520]の体にわれわれが見出す状態は次の通りである。

血液供給は、循環が十全には巡っていないことを示している。 これは、通常の意味での不足によって生じた状態ではなく、排出によって、あるいは身体系そのものから溢れることで(訳注:不正出血)、赤血球が不足していることと、白血球の凝固能力が不足していることによるものである。

そのために心臓の活動に負担が生じ、身体系の一部において血液力そのものがほとんど欠乏するようになったのであり、手足がだるく鉛のように重くなるような感覚を生じている。

これらのすべてが、状態の一部になっている。

われわれの見るところ、骨盤臓器そのものの裂傷のために、骨盤臓器に複数の障害が存在している。

これらが障害の原因であり、うっ血状態を生じさせる原因となっているものであり、そのため、生理になると、月経活動が過剰になり、循環系が正常な活動を維持しようとする状態を消耗させている。

この状態は当然ながら、神経系ならびに循環系に負担を生じるるとともに、体力と身体の能力にも負担をもたらしている。

特に、この人が長時間足で立っていたり、熱かったり冷たかったりして活動過剰になる時には、これらすべてが、これらの面での活動を過剰にするのである。

このようになると、ときどき眠れない状態になったり、同化吸収系に強い負担が生じているにもかかわらず、通常の活動しようとして、同化不良や消化不良になったりする。

そうすると、これらが、状態を複雑にするような、合併させるような反応になるのである。

また、これまで示唆してきたように、治療を施すにあたっては、これらすべてを考慮に入れる必要がある。

そこで、助けとなるような治療、活動をするには、まず次のようにする。

この人の食事について充分注意を払うこと。 ビーフジュースを自分で作るか、誰かに作ってもらうこと。 ときどき作るのではなく、むしろ毎日作ること――ビーフジュースを! これはブロスではなく、ビーフジュースである! これを一度に沢山摂ってはならない。むしろ頻繁に――1日3回から4回摂り、1日の摂取量が少なくとも大さじ2杯から3杯になるようにする。 これを、全粒粉のウエファースと一緒に摂るとさらに良い――口に合うように味付けして。 これによって体力が付き、血液が供給されるようになる。

毎日、アトミダインを溶液に溶かしたもので膣洗浄すること。 最初の頃は、薄めに作り、週を追う毎に、濃くして行く。 膣洗浄に使う溶液は、体温にすること。 熱すぎてもいけないし、決して冷たすぎてはならない。 というのも、現在の状態は、産後の神経炎が引き起こしたものであるからである。 そのため、膣洗浄の溶液は決して冷たいものを使ってはならない。 最初の頃は、使用する溶液1クォート(約1リットル)につき、アトミダインを10滴くらい溶かしたものにする。 翌週は、1クォートにつき、5滴追加した濃度にする。 このように毎週5滴を追加して、最終的に、膣洗浄の溶液1クォートに対して、アトミダインを小さじ1杯半ほど溶かしたもので出来るようにする。 それだけの量を使えるようになるには、だいたい3週間から5週間くらい必要になるだろう。 ポンプ式の膣洗浄器ではなく、ファウンテン型(噴水型)の膣洗浄器だけを使用すること。

午前中に30分間、放射活性装置(インピーダンス装置)を使用し、午後あるいは夜に、30分使用することを開始する。 夜使用する場合、就寝した時に使うと、体がよく休まり、よく眠れることがわかるだろう――それが必要とされることである。 また、午前風にも30分休むことが必要である。装置を使っている時は横になること。 装置を使用する時は、体への装着を順繰りに変えること。つまり次のようにする。

最初の治療では、まず右手首に装着し、最後に左足首に装着する。

次の治療では、まず左手首に装着し、最後に右足首に装着する。

次の回は、まず左足首に装着し、最後に右手首に装着する。

四回目の装着では、まず右足首に装着し、最後に左手首に装着する。

一巡したなら、同じことを再び繰り返す。指示した方法で、毎回装着を順繰りに変えて行くこと。 こうすることで、体に回路を作るのである。先に装着するプレートが陽極になり、最後に装着するものが陰極になる。

また毎晩、下腹部と、腰のくびれた部分、それから仙骨を、同量のマトンスエット(羊脂)とターペンタインと樟脳精を混ぜたものでよくマッサージすると良いだろう。 単に塗るのではなく、下腹部、特に恥骨に近い部位と腰のくびれた部分と仙骨に対して、ちょうど体が吸収する限りの量を使って、穏やかにマッサージして擦り込むのである。 毎日、少なくとも5分から10分かけて、これを身体にマッサージして擦り込むのである。 残ったオイルは、きれいな布で穏やかに拭き取っても良いだろう。

もちろん、ビーフジュース以外の食べ物も摂るのであるが、ビーフジュースは強壮剤として、刺激剤として摂るのである。 どんな時も油で揚げたものは一切食べてはならない。 野菜にしろ、肉にしろ、直火で焼くか、煮ることだ。 肉の大半はマトンか鳥か魚にすること――ただし、これらのどれも油で揚げてはならない!

これを一貫して実行せよ。30日か60日したなら、われわれはさらなる指示を与えることにしよう。

質問を受け付ける。

これを実行し、心をいつも楽天的にあるようにせよ。 少しでも疲れたならば、足で立つのをやめて休むことだ。 特に体に大きな負担がかかっている時期(生理中? )はそうすることだ。

今回はこれで終わる。

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この女性は、その後、手術を受けたが、術後がかんばしくなく、体重もどんどん減り、四年後には衰弱した状態で、2度目のリーディングを得ている。

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ガートルード:あなたはこれからこの人の現在の肉体状態を調べ、治癒をさらに促す方法についてアドバイスを与えます。私が行う質問にあなたは答えます。

ケイシー:よろしい、われわれはここに[1520]を捉えた。この人は前に見たことがある。

われわれが最後にこの人をここで見たときから比べて、多くの変化がこの体に示されている。

養生し、注意を怠らないなら、状態は改善するであろう。

さらに冷えたり、同化不良が続くと、これらは間もなくさらに大きな障害に進むだろう。

しかし、腹部全体にかけて、つまり胃から恥部に至るまでの部位に対して、等量のマトンタロー(羊脂)とターペンタインと樟脳精を混ぜたものを、布やフランネル、あるいは綿のネルにたっぷり含ませて当てることだ。 羊脂(溶けたもの)とターペンタインと樟脳精は、この順に加える必要がある。 これをこの部位に常に当てておくことだ。 これを毎日変える。 取り外した時は、腹部をぬるま湯で拭き取ること。 そうしたなら、この混合溶液を再び布にたっぷり染ませて施すのである。

この人に、ビーフジュースを薬として与えること。 毎日、新鮮なものを作ること。 一度に小さじ3分の2以上服用してはならない。また、服用の間隔は、少なくとも1時間半から2時間はあけること。 これを一度に全部飲み込んではならない。ゆっくりとすすり、口の中の消化液とよく混ぜて同化させ、少しずつ飲み込むこと。

よく加熱調理したオートミールを裏ごしして、ミルクと一緒に与えること。 できればあまりクリームは入れない方が良い。

これを規則正しく与えるならば、体力が回復するはずである。

この人が同化吸収できるものであれば、どんな流動食でも良い。 牡蠣のスープや、貝のスープはどれも良い。また、鳥――つまりチキンも良い。 徐々に卵を食べさせても良いだろう。 固形食は与えてはならない。

排泄が悪いときは、浣腸することだ――注入する溶液1クォート(約1リットル)につき小さじ(すり切り)1杯の重曹と、小さじ山盛り1杯の塩を混ぜる――溶液は体温にする必要がある。 たとえ、毎日浣腸する必要があったとしても、毎日排泄があるようにすることだ。

背骨全体を毎日、羊脂とターペンタインと樟脳精の混合溶液でマッサージすること。

もっと体力が回復するまで体を休ませることだ。

足を温かく保つこと。 しばしば足湯をすることだ――1日2回でも――とても温かいお湯で足湯する。 こうすることで、末端への血流を保ち、体力を付けさせるのである。

われわれの見るところ、これらが現時点で有益であろう。

どのような成果が得られるかは、誰かの助けになりたいという霊的態度と、有意義な人生に向けて神が癒やして下さることを信じる力に依るだろう。

質問を受け付ける。

今回はこれで終わる。
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彼女は、リーディングの指示を忠実に実行し、娘さんの手紙によれば、「母はこれまでの人生の中で最高の健康状態にあります。もうじき80才になりますが、いまでも、あちこち旅行にいって楽しんでいます。」というほど、健康を回復されたのである。

ご参考までにいくつか写真を添付した。
アトミダイン、膣洗浄用キット、足湯、インピーダンス装置、羊脂+ターペンタイン+樟脳精を自作している様子
などである。

エドガー・ケイシーのもたらした情報が、皆さまの人生の上に豊かな豊かな福音となりますように!
主の御名を讃えます。

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アトミダイン(フィル氏のものはDetoxified Iodineという商品名)

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