エドガー・ケイシー探究記

エドガー・ケイシー研究者 光田 秀が伝えたいこと

二分脊椎症のリーディング(2019年9月15日)

【二分脊椎症のリーディング】

先日、ある講座で「二分脊椎症」について質問を受けましたが、その時は、二分脊椎症のリーディングが1件あることはお答えできましたが、治療法については、必ずしも正確な情報を提供できませんでした。

ここであらためて、二分脊椎症のリーディングを、ご両親との前後のやりとりを含めて、ご紹介したいと思います。

これは生後五ヶ月の乳児に与えられたリーディングですので、他の年齢の二分脊椎症にも当てはまるかどうかは不明ですが、リーディングを読む限り、思春期頃までに適切な治療を施せば、治癒の可能性があると思われます。お役に立ちますように。

ご両親からの手紙:

1943年11月13日付けの[4045]の父親からの手紙:
「……あなたが大変お忙しいことは存じておりますが、私どもを助けていただきたいのです。 妻と私に待望の娘が生まれました……(中略)娘の背骨が変形しています。 医者達にはその原因も治療法も分からないようです。 最近、正常に成長する可能性が低いことを医者から知らされました。 でも、神が必ずあなたを通して私達に憐れみと助けをもたらして下さると信じています。 神経系は損傷していないので、今のところ娘は正常な動きをしています。 娘が成長し、もっと活動的になった時に、何かダメージがあるのではと不安です。 」

1943年12月28日付けの[4045]の父親の手紙:
「……あなたの伝記を購入し、読んでいるところです。 あなたの尋常ならざる才能に私はすっかり驚いています。 ……私の娘のためのフィジカルリーディングと、私自身のためにライフリーディングを望んでいます。 皆さん自分の順番が来るまで待たなければならないことは理解しています。 しかし、私の娘の状態は、ハイハイを始めたり、座ったり、歩き始める頃には深刻なものになるような気がします。 」

1944年1月12日、[4045]の父親から質問が送られてきた。
「……娘の背骨は何が悪いのでしょうか? どうすれば治りますか? ずっとこのままの状態が続くのでしょうか? 娘の背骨の発育は止まってしまいますか? 娘の神経系を損なったり、うまく体を動かせなくなったりしますか? 二分脊椎という診断は正しいですか? その原因は何ですか? あなたなら私達を助けてくださると信じています。……」

リーディング(4045-1 生後5ヶ月 女児):

ケイシー:よろしい、捉えた――発育中の体だ――妊娠中に細胞が壊れた。 そのために背骨に沿った分節(セグメント)に蓄積が生じた。 この人が思春期を過ぎる前までに相当の手段を講じなければ、背骨に変形を残すことになるだろう。

まず現在のところ、毎日この人を相当に熱いお風呂に入れることを始める。 それは朝でも夜でもよいが――夜の方が望ましい。というのも、その治療を行った後で、休ませるか眠らせるようにすることが必要であるからだ。 ただし、この体にとって不快なほど熱すぎてはならない。 お風呂から出したならすぐに、厚めのコットンを二重にしたものにグライコサイモリンを染みこませ、それを脊柱のその部位に当てる。 この上に、5分から10分、熱いお湯を入れたボトルを乗せる。 乾燥した熱でも、電熱パッドでもなく、熱いお湯を入れたボトルにすること――そうして、(パックを)かなり温かい状態に保つこと。

5分から10分してこれを外したなら、 背骨全体にわたってココアバターを使って穏やかではあるが入念にマッサージする。

これを辛抱強く、一貫して行うこと。

そうしたなら、この人が普通の生活を送れるようにすること。 この人の状態をうんと良くすることで、より良い状態を保ち、後年生じるかもしれないトラブルの大半を軽減するのである。

質問を受け付ける。

このリーディングを終わる。

その後の経過:

1944年4月25日、[4045]の父親からの手紙:
「……娘のためのリーディングを受け取り、今、指示されたことを実行しています。 申込書の中に書いた諸々の質問についてはどうなったんだろうと思いました。 リーディングが「質問を受け付ける」と言ったかと思うと、次のページでは「これで終わる」となっていたからです。 あなたがとても忙しくて、私の同じ質問を繰り返さなかったんだなと分かりました。…… 私達はリーディングを取っていただいたことをケイシーさんにとても感謝しております。 私達の娘はこれできっと良くなると信じています。 私達は長い間聖書を読むことを怠ってきましたが、聖書の勉強を開始したところです。 私達はとても良いクリスチャンとは言えませんが、少なくとも、やっと正しい方向に進み始めたと思っています。……」

1944年6月28日、[4045]の父親からの手紙:
「 ……娘の方は順調です。 ただ、まだ背骨のところに小さな瘤があります。」

1951年9月1日、[4045]の父親からアンケートに対する回答がなされた。
「……脊柱を補強するための骨が自然に形成されました。 お陰で、子供は正常に発育しています――特に変形は見られませんし、申し分なく成長しています。 私達はその治療を約1年続けました――この治療が娘を助けてくれたと感じています。 しかし、それを証明することは困難です。
私自身、それを証明することにはあまり関心がありません。 神がエドガー・ケイシーさんを通して多くの人々を助けてくださり、幸いにも私の娘はその一人になれたのだと私は思っています。
その他に情報が必要であればご連絡下さい。 娘は何の支持装具も使うことなく成長し、普通の子供としての生活を送っています。……」

1959年2月1日付け、[4045]の父親からの手紙:
「……ケイシーさんは以前、私の娘[4045]のためにリーディングを取って下さいました。 お陰さまで、娘はいまとても健康で、娘の先天的な症状はリーディングによって助けられたと確信しています。」

1968年4月、父親からヒュー・リン・ケイシーに宛てた手紙:
「また、あなたのお父様は娘[4045]のためにリーディングを取って下さいました。 私達はその指示をもらさず実行しました――さらに祈りに祈りを重ね、お陰さまで、今日、私達の娘は二分脊椎の手術をすることなく、また固定装具なしに歩くことができます――活動的で、充実した人生を送っております。感謝に堪えません。」

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これはケイシーの最晩年にとられたリーディングであり、その時期の特徴として、リーディングは電文のように短くなっています。

しかしながら、ここに与えられた治療法に従うことで、医師達から治らないと言われた二分脊椎症が完治しています。

ココアバターが乳児の背骨の発育にはとても重要であると、他のリーディングでもしばしば出て来ますが、二分脊椎症においても重要な要素であったのだろうと思います。

乳児期を過ぎた場合は、おそらく使用するオイルも、ココアバターではなく、ピーナッツオイルか、さもなければ、樟脳化オリーブオイルなどが指示されたのではないかと私は推測します。

いずれにせよ、生後間もない段階で手当をすれば、治癒の可能性はそれだけ大きいと思います。

このリーディングが必要な方に届けられ、祝福となりますように。